やばい!!

見られてた……?


そういえば遥は、“妖の力を使っている時は、鬼火銃の持ち主にしか見えない”って言ってた。

…ということは、周くんには見えちゃうってことじゃん!


「き……気のせいだよ。

私が、遥と空を飛ぶなんて…。」


私が苦笑してそう誤魔化すと

周くんは、少し私の瞳を見つめて
「…だよね。」と、微笑んだ。


ツキ…、と小さく胸が痛む。


ごめんね……周くん。


私を助けてくれたのに、嘘ついちゃって。

でも、遥と同居してることだけは、知られたくない。


その時、周くんが少し真剣な顔つきで私に言った。


「そうだ、相楽くんのことなんだけど…やっぱり、学校にも来てないみたい。

体調不良ってことになってるみたいだよ。」


私は、その言葉に大きく目を見開いた。


遊馬……。


やっぱり昨日のことは、夢じゃないんだ…。