百鬼夜行 〜王子と狸と狐とアイツ〜



遥は、すぃーっ、と、そのまま私の高校に向かって飛んでいく。


「遥も、この後学校に行くの?」


私が尋ねると、遥は目線を合わさずに答えた


「いや……カンパニーに戻る。

用事が出来たからな。」


“用事”……?

やっぱり、さっきのニュースのせい?


私は、頭の中の疑問がすべて繋がった気がして、遥に尋ねた。


「もしかして…紺が狐火で一般の人をおびき出して、あの変な狐のお面をかぶせて操っているの?」


狐火を見た人が行方不明になったのは、
おびき寄せられた後

あの狐のお面を被せられて、
記憶を失ってしまうから。

そう考えると、すべての筋道が通る。


それを聞くと、遥は、小さく息を吐いて
「…無くはない話だな。」と言った。

遥は続けて言う。


「俺は竜ノ神探し以外ではカンパニーに
関わってねぇからな。

…面のことは雅に聞かないと…俺はわからない。」