百鬼夜行 〜王子と狸と狐とアイツ〜


そういえば…こんなやりとり前もしたような


…って。

早く用意しないと、時間がなくなる。


はっ、と気づいて時計を見ると、針はもうすでに八時を指していた。





あと三十分で、学校が始まっちゃう!


わー!

占い見て、うだうだしてる場合じゃなかった!


私は、急いで卵を溶かし、四角いフライパンに流し込んだ。


そして、遥に言う。


「とりあえず、遥の分の玉子焼きだけ作っていくから、戸締りお願いね。

私、もう出ないと間に合わないから。」


すると、それを聞いた遥は、表情を変えずに私に言った。


「俺が空飛んで連れてってやるよ。

そしたら、詠の高校まで五分もかからねぇだろ?」


え?


私は目を見開いた。


「そんなことできるの??」


私が尋ねると、遥は、ふっ、と笑って答えた


「あぁ。俺と同居してる間だけ、送ってやるよ。」