百鬼夜行 〜王子と狸と狐とアイツ〜



ずいっ!と、遥の綺麗な顔が目の前に来る。


な……なに?

癒すって、どうやって?


私は、じりじり、と後ずさりをする。


すると遥は、沈黙の後

すこし躊躇しながら言った。


「今日の朝はオムライスがいい。」


………。


え?


私は、きょとん、として遥を見つめる。

すると遥は、くるり、と横を向いて
私と目を合わさずに言った。


「……オムライスがいい。」





その横顔は少し照れた様子で、耳がほんのり赤い。


な………

なんだ、この男!


いきなり甘えだしたよ!


え?オムライス食べたいの??

癒すってそういうこと?

元気になれるの?


私は、はぁーっ、と脱力してうなだれる。


急に子どもみたいになっちゃって……

どうしたの?一体。


ち…ちょっとだけかわいいじゃん。


心臓に悪いんだけど。