百鬼夜行 〜王子と狸と狐とアイツ〜






私と遥は、ついテレビ画面へと目を向ける。

その瞬間、遥が、「やっぱり当たらねーよ、こんなん!!」と、いじけ始めた。

私は、そんな遥に、笑いを堪えきれない。

自分の聞き逃したけど、それよりも遥の占いの方が気になる。


その時、アナウンサーが続きを読み上げた。


『今日の乙女座の運勢は下降気味。

自分の信念を曲げられず、仲間と喧嘩してしまいそう。心が折れそうな時は、安心できる人に癒してもらいましょう。』


すると、遥は目を細めて言う。


「ほらな。内容だって、何かしら当てはまるように、当たり障りのないことだろ?」


私は、うーん、と考え込む。


確かに、内容って誰にでも当てはまりそうなことだよね。


……もちろん、遥にも。


私は、寝転ぶ遥に微笑んだ。


「昨日、雅が言ってたことと一緒だよ。

一人で抱え込まないで、人を頼れってことじゃない?」


すると、遥が、ふっ、と何かを思いついたように笑みを浮かべた。

ゆっくり起き上がって、私を見つめる。


な……なに?


私がきょとん、と遥を見つめていると、
遥がどこか誘うような瞳で私に言った。


「そこまで言うなら、占い信じてもいいぜ。

じゃあ、十二位で傷ついた俺の心を癒してもらおうか。」


え?