百鬼夜行 〜王子と狸と狐とアイツ〜



私は、遥の言葉を全力で否定した。


「この占い、よく当たるんだよ?

遥、信じてないから運命の女神が微笑まないんだよ。」


すると、遥が怪訝そうな顔をして言った。


「こーいうテレビの占いは、全部の星座がまんべんなく一位取れるように、日替わりでぐるぐる回ってるだけなんだよ。」


たまに、ラッキーアイテムとか意味わかんないのあるだろ?

あれ、ネタがなくなって、あーいうクオリティになっちまうんだよ。

と、遥は永遠と語りだす。


…なに?

テレビ占いに恨みでもあるの?


私は、そんな遥に向かって、テレビを指差しながら言う。


「この占いだけは、当たるんだよ!

見てて!遥、何座?」


すると、遥は何かを諦めたように、呟いた。


「………乙女座。」


あ、意外とかわいい。


「おい、今、似合わないとか思ってねーだろな?」


私は、遥の言葉に、にっこり、と笑って
「思ってるよ。」と返すと

遥は機嫌悪そうに、ごろり、と寝転がった。


その時、陽気なアナウンサーの声が響く。


『そして、十二位の人!ごめんなさい乙女座のアナタです!』