百鬼夜行 〜王子と狸と狐とアイツ〜



……!


私は、ほっ、と息をつく。


………私…てっきり……

自分を撃ったのかと思っ…た…。


静かな沈黙が部屋を包んで、私と遥は何も言わずに見つめ合う。


私は、遥の姿を見つめながらゆっくり口を開いた。


「遥………カンパニーと手を切った後…

死ぬつもりなの………?」



「……!」


私の言葉に、遥は少し目を見開いて

そして黙った後、私をまっすぐ見つめて答えた。


「……“そうだ”って言ったら…どうする?」





どくん


胸が鈍く音を立てた。


死んだ人に会いに行くってことは……

あとを追って、死ぬということ。


遥は、何もかもを知ったような透き通った瞳で、私を見つめた。

私は、ゆっくりと遥に近づく。


そんなこと……考えてたの…?


………死ぬなんて


そんな………

そんなこと……………