百鬼夜行 〜王子と狸と狐とアイツ〜



その時、雅さんが鋭い視線で紺を睨んだ。


「…どういうこと?事務所のやつをカンパニーに引き入れるなんて。

そのお面は、鬼火銃の使えないやつにしかつけない条件で作ったはずだけど?」


私は、その言葉に、はっ!とする。

すると、紺が微笑を浮かべながら答えた。


「…そんな約束した覚えはありませんが…?」


すると、雅さんは食い入るように紺に向かって叫んだ。


「嘘!確かにした!!

あのお面は、誤作動が起きて暴れ出しても手に負えるように、力のないものだけを操り人形にするって言ってた!」


私は、その言葉を聞いてぞくっ!と震える。


……操り人形が、暴れだすかもしれないの?


じゃあ、もし……

鬼火銃を持つ遊馬が、暴れ出してしまったとしたら……?


人を殺さない、なんて言っても、ノーダメージなわけじゃない。

続けざまに撃ち込めば、建物だって破壊できる。


私は、ぞっ!として遊馬を見つめた。

同時に、さっきの雅さんの言葉の意味を理解する。


……もしかして雅さんは、妖以外のものは傷つけたくないと思っているの?