しかし、遊馬は何かを言うこともなく、ただ、お面越しに私たちを見つめている。
するとその時、階段の上に立つ紺が
不敵な笑みを浮かべて言い放った。
「あぁ……やっと来ましたか。“我らの新しい部下さん”。
…意外と手こずったようですね?」
!
“新しい部下さん”…?
どういうこと?
するとその時、遊馬に続いて、メガネをかけた黒スーツの男性が森の中から現れた。
冷ややかな視線を私たちに向けて、それから無表情で紺の言葉に答える。
「えぇ。抵抗されたので時間がかかりましたが、このように面をつけましたので。
もうこの男はカンパニーの手の中にあります。」
!
………い……
今なんて………?
言葉の意味が理解できず、私はただ、立ち尽くす。
カンパニーの手の中にある、ってどういうこと?
不気味な狐のお面が、視界に入った。
あの面をつけられると、記憶をなくし、カンパニーの操り人形になってしまう…。
ということは……
まさか遊馬も……!



