百鬼夜行 〜王子と狸と狐とアイツ〜


周くんの手は、カタカタと小さく震えていて構えを崩す様子はない。

震える体の一方で、周くんの表情はひどく冷たく、静か。


……私の声が聞こえてないの?


その時、紺が周くんの方をじっ、と見下ろした。

にやり、と口角を上げる。


「…どうしました…?

私を憎んでいるのではないんですか?」


“撃てるものなら撃ってみろ”


そう言わんばかりの挑発的な視線を向ける紺に、周くんの目つきが変わった。

ぐっ、と鬼火銃を握る手に力が入る。





「ダメ!周くん………」


私がそう叫んだ

次の瞬間だった。


パァン!





一発の銃声が響いた。

その時、周くんの持っていた鬼火銃が地面に落ちて、ネックレスの形に変わる。


な………

何が起こったの……?!