さくら、咲く頃あなたには


成人式以来、
2度めの振袖姿のいっちゃん。

「やっぱり苦しい」

洋服でいいって言ういっちゃんに
お母さんは結婚したら
もう着れないんだからと
振袖を着る事を懇願した。

お母さんにお願いされて
渋々、振袖を着たけれど帯が苦しいと
椅子に身を投げ出していた。

「じゃあ、そろそろ行くぞ」

ネクタイを締めたお父さんが
車の鍵を手にした。

顔合わせをするのは、とあるホテル。

そのホテルに向け私達は出発した。