さくら、咲く頃あなたには


「て、言うか世理ちゃん」

「はい」

「新堂さんはやめようよ」

「あ、はい」

仮にもお兄さんになる人だ。
確かに新堂さんはおかしいかも。

「じゃあ、何て呼びましょうか」

かと、言って男の人を名前で呼べるほど
度胸もないのが恥ずかしい。

「ミオ、は言いにくいだろうから、
ミオ君でどう?」

「ね、ネコみたいですね」

素直にミオ君と呼べなくて
話をそらして誤魔化す私。

「あ、ほんとだ」

クスクス笑う新堂さ、、じゃなく
ミオ君は初めて会った時よりも
親近感を覚えた。