「小さい頃のまんまのイメージで
樹の話だけ聞いていたら
世理ちゃんはまだ幼稚園児かと
思ってしまうくらいだよ」
「そうなんです、いっちゃんから見ると私はまだまだ子供みたいで」
気づけば私は
新堂さんと笑いあっていた。
人見知りの私がこんな風に男の人と
話せるのは珍しい。
きっと、新堂さんが私に合わせて
話をしてくれているからだと思う。
「樹の家族はいい家族だね」
「はい、みんな大好きな家族です」
新堂さんのお父さんもお母さんも
素敵な人だと思う。
醸し出す空気が、
何というか癒されるご両親だ。
「新堂さんの兄弟はどんな人ですか?」
遅れてくると言っていた弟も
どうやら間に合わないみたいだ。

