さくら、咲く頃あなたには


さすが高級ホテル。
ピカピカの鏡に綺麗な化粧板のドア。

手を洗う石鹸もいい匂いがしている。

お手洗いを出た時に携帯が鳴った。
バッグの中の携帯を取り出せば
着信画面には、琴音の名前があった。

「もしもし」

今日、ここに来る事は言ってある。

「もしもしー、どんな感じ?」

興味津々だった琴音の偵察電話だ。

「まだ、会ってない」

「なぁんだ、つまんない」

「会ってたら電話でれないし」

あぁ、そうだね、と納得している。