それを知った魔女は、お姫さまと、お迎えの人々を、お姫さまの世界へと送り返しました。 さよなら、お姫さま。 お別れのその瞬間、お姫さまは魔女との繋がりの証として、名を持たなかった魔女のために、魔女に名前を与えました。 魔女は、待ちました。お姫さまからもらった名前を胸に。 お姫さまも、待ちました。魔女からの招待状を大切に大切に持ちながら。 そして、再会の時。 これからも、ときどき会おうと約束をしました。