そして、数ヶ月後、結婚式の前夜。 お姫さまは自室に戻ると、扉に鍵を掛けました。 そして、書棚の陰の小さな隠しスペースにしまっていた雪のイヤリングを付けて 「…………ネリネ」 と、呟きました。 すると、すぐに足元が白銀に光り、お姫さまを包み込みました。