「今週末に顔合わせすることになっているから
悠人もその日は空けておけよ。」
目の前に座るお父さんが
フォークに刺さった肉を口に運びながら
俺に言った。
「あ、あぁ…わかった。」
今週末ってことは、、、あと3日後…?
あいつは知ってんのかな、俺と婚約すること…
始業式の朝ぶつかった時に話して以来、
俺は全くあいつと話してない。
というかたぶんあいつは
始業式の日ぶつかった男が同じクラスだった
ということに気づいてない。
とりあえず明日学校で話しかけてみるか…
俺はグラスに入った水をジッと見つめた。
