─私は、恋に落ちたの? 恋ってこんなにモヤモヤするものなの? しかも相手は、あの理久? 自分で自分が信じられない。 あんなに嫌だった後ろから私を呼ぶ声。 その呼ぶ声を聞くのが 今は嫌いじゃない…、いや、好きだと思える 。 いつもの無邪気な笑顔も見ていて こっちも嬉しくなるようなパワーがあるように思える。 何よりもクレープ屋さんで見たあの優しい笑顔が頭から離れない。 すごく穏やかな笑顔だった。 ─その笑顔を私以外の人に向けないで。 そう思っている自分がいた。