─翌日
「優香ー!!おっはよー」
「美雨、おはよう」
「ねぇねぇ、聞いてよ!
昨日家に帰ったらさー、パパにお前太ったんじゃないかって言われたのー!
酷くない?!」
「そうかな?太ったの?」
「うっ」
「お父さんの当たりだね」
「でもひどいよー!」
「はいはい、あ」
教室の出入り口に理久の姿が見えた。
でも、眼鏡を掛けてるし、髪は鮮やかな金髪から黒髪ではないけど、落ち着いたダークブラウンになっている。
まさか昨日私が言った理想の…?
あ、目があった。
こっちを見て屈託のないいつもの笑顔でこちらに手を振ってきた。
手を振り返そうかと思ったけど…、
─ふいっ
体が勝手に動いた。
顔を背けた方向から私を呼ぶ声。
少し低くて、聞いていて落ち着く声。
絶対あいつには言わないけど…、
嫌いじゃない。
