真壁新菜改め、木原新菜。 あたしの幼馴染兼悪友。 「てか、菱沼? なんでいんの?」 「異動で戻ってきた」 「うちに居候してる」 「はい!?」 木原宅に響いた。昼寝をしていた新菜の娘、実緒がもぞもぞと動く。 「小さい怪獣が起きるよ」 「あんたたちいつからそんな関係?」 「いや、住むところ貸してるだけ」 目の前に置かれたパンナコッタにスプーンを入れる。思ったよりも柔らかくて、上にどろっといちごジャムが乗っている。 二つ隣の駅前にあるケーキ屋の。いつか母親が買ってきたことがあった。