裏口の扉の近くで先輩が煙草を吸っていた。 「はよーございます」 「おはよ。グレ男もういる」 「最近早いな」 扉の向こうは、様々な香りが漂っている。 更衣室に入って着替える。マフラーとピアスを取って、手を綺麗に洗った。 厨房に入ると焼き上がったサヴォイアルディを出しているのが見えた。 「グレ男、それまだ」 「え?」 「もっと焼く。戻して」 細いので、縦にびよーんと長く見える男。 ちなみにグレ男の由来は、髪の毛が灰色がかっているから。 染めたまま面接に来た勇者……馬鹿だ。