そんな結婚、あるワケないじゃん!

彼氏の部屋でお風呂に入ってドアロックを掛ける女子なんて多分自分だけだろう。

どれだけ羽田を警戒すれば気が済むんだろう…と呆れながら、メイクを落としてお湯に浸かった。



「はぁ〜〜…いい気持ちぃぃ……」


お風呂は何より一番の癒しだ。
この後のことを考えると、胸はドキドキと弾んで仕方ないけど。


「そう言えばここって、羽田のベッド以外に布団とかあるのかなぁ……」


そんな事も知らないで泊まることになったのか…。
体の関係もないのに、いきなりベッドで一緒に寝るとか⁉︎


「でも、ここってコタツもないし……」


最悪ホットカーペットの上でゴロ寝?
布団代わりにコートか何か掛けて寝る?


「それで羽田がオッケー出すならだけど……」


多分それはないよねぇ…と覚悟を決めながら、何があっても良いように準備だけはしようと心構えをした。


ワシャワシャと泡を立てて髪を洗った。
始めて使うシャンプーとコンディショナーだったけど、洗い上がりはフローラルの良い香りが鼻について指通りも滑らかで気持ち良かった。

ボディソープのことはすっかり頭に無くて、羽田がいつも使ってるやつを借りたけど、それがメンソールタイプだったせいでどうにも何だか微妙な雰囲気。

羽田と同じ香りが自分の体からするのが恥ずかしくて、抱きつかれてもいないのに妙にそんな感じがしてしまったーーー。