そのあと、名瀬が彼氏と行く予定だった神社にふたりで行った。
恋愛成就のパワースポットらしい。
それが本当なら、俺の恋が成就することを願えば、叶うだろうか。
でもそれは、同時に名瀬の失恋を意味する。
きっと名瀬は、泣くだろう。
俺は、願ってもいいんだろうか。
彼女が泣くと、わかっていても。
ちらりと彼女の横顔に目をやると、うっすら残る涙の跡。
……決めた。
俺の願いはこうだ。
『彼女の願いが、叶いますように』
それでいい。
それがいい。
この願いなら、絶対に名瀬は笑ってくれるはずだから。
一生懸命に何かを願っている名瀬を見つめる。
すると名瀬もやがて目を開けて、俺を見上げてきた。
自然と、どちらからともなく微笑み合う。
どうか君が、幸せでありますように。
名瀬が、好きだ。
恋愛成就のパワースポットらしい。
それが本当なら、俺の恋が成就することを願えば、叶うだろうか。
でもそれは、同時に名瀬の失恋を意味する。
きっと名瀬は、泣くだろう。
俺は、願ってもいいんだろうか。
彼女が泣くと、わかっていても。
ちらりと彼女の横顔に目をやると、うっすら残る涙の跡。
……決めた。
俺の願いはこうだ。
『彼女の願いが、叶いますように』
それでいい。
それがいい。
この願いなら、絶対に名瀬は笑ってくれるはずだから。
一生懸命に何かを願っている名瀬を見つめる。
すると名瀬もやがて目を開けて、俺を見上げてきた。
自然と、どちらからともなく微笑み合う。
どうか君が、幸せでありますように。
名瀬が、好きだ。



