「ついにこの時が来た……。運命の魔導師を見つける日が。」
ある明るい部屋に2人の男が座っている。
一人はかなりの年配で、一人はまだ若そうである。
「そうですね… 校長。゛リング゛の準備は完了いたしました。」
校長と呼ばれた年配のほうの男は小さくうなずいてこういった。
「よし、ではこの窓から投げるのだ。 そのリングは運命の魔導師が持つもの…リングが自分で運命の魔導師を見つける。」
若いほうの男はゆっくり校長の指した窓に向かって歩いて行き、窓のまえで立ち止まった。
「ついに… このときですね。校長……」
「同じことは繰り替えさんでいい。はやく投げるのだ。」
「でも私にこんな重大なことを…」
「いいから投げろ!!!」
若い男はその言葉で白銀に輝くリングを窓から暗い夜の夜空へ投げた。
「リングよ! 汝を持つべき者のところへ行くのだ!!!」
校長のこの言葉で校長の手が光輝やいた。
その瞬間、宙を落ちていっていたリングが消えた。
リングは、運命の魔導師の元へ向かった…