「どうか、したんですか…?」 不安になり、そう聞くと結城さんは唇を噛み締めた。 「…瑞樹、行くぞ。」 「あ、はい。」 外に出て警察署に入る。 「あれ、結城さん、どうかーー」 「すみませんが、今日は急いでるんで。」 そう警察の人に言って結城さんは携帯電話を取り出す。 「あー、もしもし?俺。今そっちに加藤美玲が来てると思う。 そいつをマジックミラーがある部屋に連れてって話を聞いてくれ。おう、サンキュ。」 そう言って結城さんは私の腕を掴んだ。 「少しばかり走るぞ。」