「行きたい場所がある。乗れ。」 そう言って結城さんは自分の車に乗る。 「運転、出来るんですね…」 私はそうつぶやいて助手席に乗った。 「あの、そういえばなんで警察のふりをしたんですか?」 先ほど気になったことを聞く。 「警察じゃないって思ったらあの人、嘘ついたり誤魔化すかもしんねぇだろ。 警察のふりしたら警察と同じくらいの情報を得られるし、嘘もつかれない。完璧だろ?」 確かに警察のふりをしたほうがいいのかもしれない。