6:きみと、明日を掴む日



きみの小さな手を引いた。


初めて出会ったあの場所へ。

きみが望むなら、何度だって連れて行く。


だから、お願い。

きみと俺の明日を、零さないように、そっと掴むような時間の中で、どうか。


きみの明日が、止まらないように。