あの出逢いから2ヶ月が経っていた。
その間、ボクらはLINEをずっと続けていた。
どんな食べ物が好き
とか
ラッド以外にどんな音楽聴く
とか
休日は何して過ごす
とか、そういった類の事は何一つの漏れもなくLINEで語り合った。
ある日、ボクは意を決して彼女をデートに誘ってみた。
『今度、よかったら遊びに行かない??
嫌だったら、いいケド!笑』
嫌だったら、いいケド!笑
と最後に取って付けてみたものの、本心は嫌でも遊んで欲しかった。
ボクは、彼女のLINEに既読がつくまで、iPhoneの画面を食い入る様に見ていた。
すると、少し経ってLINEに既読がついた。
ボクは、心が火傷したかの様なヒリヒリした気持ちになった。
もし、断られたどうしよう、
どんな切り返しでLINEしよう、
など、ネガティヴな空想を広げては、一人ため息をついた。
『いいよー(^o^)/
遊ぼうよ!』
と彼女から、LINEが来た。
ボクは嬉しさのあまり、
『あが』
などと変なLINEを彼女に送ってしまった。
落ち着くために深呼吸をして、ゆっくりと返信を打ちはじめた。
『ごめん!さっきのは間違えた!笑
ありがとう(^o^)/
じゃあ、早速だけど来週の土曜日って空いてる??』
『来週の土曜は、中学校時代の友達とその彼氏と三人で遊ぶの(´・_・`)』
『そうだよね!さすがに急だったね!
またにしよう!』
『そうだ!じゃあ、カオルも来ればいいじゃん!』
『え!いいの?行っても??』
『もちろんだよ!そうしようよ(^o^)/』
こうして、「彼女」と「彼女の友人カップル」と「ボク」という不本意な形ながらもデートの約束を取り付けた。