冬の空が涙で見えないかった。


長い長い沈黙。

私は泣きたいけど泣かずにいた。

ただただ佇んだまま、
震えるのを押し殺した。

彼「俺がいるから」

なんで、それを貴方が言うの?

心の中の私が片方の瞳から涙を流した。

貴方は誰を抱き締めてるかわかってるの?

それは私じゃない。

そんな愛しそうに…抱き締めないで。

私は辛くなり……
コンビニに行ってくるね
と言って外に出た。

近くの公園に着くと、
私はブランコにそっと座った。

「……ひっく……うっ……ひっく……」

冬の澄んだ空気。
冬の澄んだ空に星が輝いていた。

私は
両手で顔を埋め、
膝や土の上に涙を
一つ二つと流した。

彼女には……
彼が必要なんだ。

彼も彼女がほっとけないんだ。

私は公園のブランコで
沢山沢山泣き崩れた。

声にならない弱々しい声で。

真冬の公園で
私の目頭を更に真っ赤にさせた。

そして、数日後……
私達の恋も終止符を撃ちました。

あれから、1年経ちますが
彼と彼女は幸せな笑顔を浮かべています。