キス魔なヤンキーくんの甘い罠

軽く触れた唇に手を当て、あたしはすごい勢いで後退った。




前言撤回‼


全然可愛くなんて無い‼!




油断も隙も無い。


少し気を抜けばすぐこれだ。




どれだけ女慣れしてるかが窺える。


ていうか絶対女タラシ‼




「ちげぇっつの。 誰かさんが毎回俺にちょっかいかけてくるから相手してやってるだけ」



ニコリと綺麗な、でもどこか不自然な笑顔を作り、再びあたしを自らの腕の中へと閉じ込めた。





「ふぬ―――っ‼!」



ギュッと力強く抱きしめられているおかげで、あたしは息が出来ない。