キス魔なヤンキーくんの甘い罠


お昼休み。




あーあ……


少し眉間に皺を寄せながらも手はテキパキと動き、あたしは黙々とお弁当を頬張っていた。




「もー、……千咲(ちさき)ったら新学期早々何やっちゃってんの?」




負のオーラMAXのあたしの隣でわざとらしくため息をついたのは、あたしの友達であり、ちょっとした幼なじみでもある依智佳(いちか)。



……いくら友達だからといって、本人の前で堂々とため息をつくのはどうかと思うぞ。


しかも食事中に。




依智佳はそんなあたしの思いを気にすることなく、本日2度目のため息をついた。