「大丈夫、遥斗くん!?」






「怪我したなら保健室に……」








取り巻きの女子たちが口々に声をかける。









どうやら、私に謝ってほしいらしい。








私はさっき謝ったもん、絶対謝らないからね!







そのとき、王子様が口を開いた。








「大丈夫。それより、君たちは怪我してない?」







「キャー!」と、女子から悲鳴が上がる。







…………………なんなんだ、この人たち。







王子様も、女子たちは心配してぶつかった私は無視?









王子様というか、ただの女ったらしじゃない!









関わるだけ時間の無駄だよ!私には『ラブ☆プリ』を見るという使命があるんだし!









「じゃあ、私はこれで……………」









「待って!僕、君に話したいことがあるんだ!」








逃げようとしたら、手首を軽く掴まれた。









それと同時に、女子から嫉妬の視線が刺さる。









……………え。マジですか………!?