リアル王子が意地悪なワケ

「……………はい?」




「……………っ!」




くるりと振り返った瞬間……息が止まった。




何だ、この女……………。




雪のように白い肌、艶のある黒髪、大きな瞳と細い手足。




ものすごい可愛いんだけど…………!?




「あの……………な、なんでしょうか………?」




目の前の女が困ったような顔でそう言った。




やべぇ、そんな顔も可愛い………!




「…………………。」





「…………あ、あの…………?」




「あのさ、きみの名前は?」




「七瀬、めぐみです………けど…………」




七瀬めぐみ………か。よし、覚えた。




「ありがと、七瀬さん。僕は高梨 遥斗。よろしくね?」




「はっ、はい!」