「………………ないで」









手をついてさっと立ちあがると、女の子たちが動揺していた。









もう、耐えられない。









私は、心にたまったモヤモヤを全部はきだした。









「自分が王子様と付き合えないからって、私のせいにしないで!」









「なっ………………!?」









「私と王子様が別れても、次に付き合えるのはあなたたちじゃないかもしれないでしょ?


それに………私にこんなことを言ってる時点で、王子様を独占したいのがミエミエじゃない!」









「………………っ!」









永山さんたちは反論してこない。









そりゃ、正論を言われればこうなると思ってたけど。









その時。











「うっさいのよ、ブス女……………!」







金髪の女の子が、突然手を上げた。









あ、ぶたれる…………!










そう思った時にはもう遅く…………









―――――パチンッ!









大きな音と共に、鈍い痛みがやってきた。