女の子とたっぷり見つめあったあと、王子様は信じられない言葉を口にした。









「君たちに一番に伝えたくて…………僕、七瀬さんと付き合うことになったんだ!」









…………あ、い、言ってしまった………。









女の子たちが固まっている。まぁ、そりゃそうだよね……。









自分の恋心にトドメをさしたのが、まさか好きな人だなんて。









自分が失恋したと知ったとき、まず恨むのは好きな人の好きな人とか恋人。









つまり、この場合は…………私だ。










女の子たちのじとっとした視線が集中する。









今女の子たちの顔が見えなくて良かった…………!!









「この子はもう僕のだからさ………手、出さないでね?」









「き、きゃ………」









「「「キャーーーッ!」」」









私が声を出す前に、女の子たちが悲鳴を上げた。