「折角、高校生になったんだよ?……私今まで1度も彼氏いたことないもん」



「それもそれで、不思議よねー」



舞那はそう言って、一回席を立ったのに、また私の前の席に座った。



「不思議って?」



「だって、こんなに可愛いのに」



「え?」



「髪も茶髪でフワフワしてて、顔だって可愛い。色も白いし小さいからいつも萌袖でしょ?

まぁ、顔は童顔なんだけど。ポニーテールやめれば?」



舞那は、私を見て鋭くそう言った。
もう、褒めているのか貶しているのか分からない。