「あのね、舞那。私って、ほらプリン好きじゃない?」



「うん、初耳だけど。それがどうしたの?」



佐伯くんとデートした次の日の7月16日の昼休み。
科学実験室へ移動のため、教科書を持ちながら隣の舞那に興奮しながら話し出す。



「プリンを食べたい時は、プリンを買えばいいんだよね。そんでもって、そのプリンを食べたら、すぐ太る体質の私は太るわけだよ!」



「…うん、だから…何が言いたいの?」



ここまで言っても分からないの、舞那?