「……そうだよね、うん!他のとこ行こっか!佐伯くん、どこ行きたい?」



「帰りたい」



そう即答した佐伯くんに、またまた私の胸はグサリ。


そんなに、私とのデートはつまらないですか。



「せっかくの……」



────────デートなのに。



このまま、帰るのだけは嫌だ。
やっと、デートできるまでの仲になれたのに、帰るのだけはごめんだ。