「あー、俺のせいか…てか、好きな人って佐伯のことだったんだな」 要はそう言って、髪の毛を荒く掻きむしった。 「要のせいじゃないよ…私が、佐伯くんの話をちゃんと聞いてなかったから」 要は、いつも私の恋バナを聞いてくれたから。 佐伯くんが好きだと直接は言っていないけど、舞那の次に信頼している友達だ。