恋じゃないと願うだけ







次の日、



教室でお弁当を広げながらあたしは志穂に愚痴っていた。




「ねぇひどくない?」




「あの蓮田君がねぇ。

面白い事するね」



なんてゲラゲラ笑っている。




「面白くない‼

本当最低」




嫌悪感どころか嫌いにまで格上げした気がする。





エリナは学食にお弁当を買いに行っていた。




拓君と仲の良いエリナの前では話しにくかった。







「ただいま!

ねぇ聞いて!!」




ちょうど良いタイミングで戻ってきたエリナ。





「あたしね!

高多先輩と別れた」




「えっ?」




急な展開にあたしも志穂も、

一緒にお昼を食べていた仁美や理英も箸を止めた。





「だって、今日高多先輩と一緒に登校してきたじゃん?」




いち早く登校してきたあたしと志穂は教室の窓際から、登校してくる高多先輩とエリナを見ている。




仲良さそうに、腕を組んでいて。


別れそうな雰囲気はその景色には全くなかった。






「悩んでたんだけど…

やっぱりアキラ君と付き合う事にしようと思って」






「そっか」





そういうと志穂はまた黙々とお弁当を食べ始めた。



ちょっと冷たい感じもしたけど、志穂なりに思う事があるんだろうと思った。