数分の沈黙の後、空気を変えるように勇樹君が口を開いた。
「結香ちゃんごめんね!
こいつさぁ女子が苦手なんだよね…
今日も俺が勝手に計画立てちゃってさ…
まぁ柘とも仲良くしてあげてよ」
「はぁ…」
苦笑いで彼を見るも一向に顔を上げようとしない。
そんな中、
「柘何やってるのー?」
携帯を覗きこむようにエリナは柘という男に密着する。
「ゲーム」
「えっ、あたしもやりたぁーい」
女の子と話さない彼が唯一仲良く話しているのはエリナだけだった。
エリナ、勇樹君、柘君はみんな同じ中学校で昔から仲良しだったとエリナから聞いていたが。
こんなにも極端に態度を分けられるとやっぱり傷つく。

