恋じゃないと願うだけ







それに応えるように彼女の小さな手は俺をそっと包みこんだ。



子犬のように潤んだ瞳は吸い込まれそうなくらい綺麗だった。

じっと見つめる可愛い彼女に



俺は思わずキスをした。









「あたしも…

拓君が好き…」



絞りだすように伝えてくれた彼女の頬は赤く色づいていた。


色っぽく綺麗な瞳に

照れてしまう自分を誤魔化した。




「知ってる…」









俺は初めて誰かをこんなに愛しいと思えた。



彼女が傷つくたびに何度も離れようと思った。



それで彼女が守れるならと…






でも、

もうこの手を離したくない。





可愛くて



愛しくて



放っておけないほど純粋で



無邪気な


そんな彼女を






これからは




自分自身の手で





ずっとずっと守っていくと誓ったのだから。












END