恋じゃないと願うだけ







俺はこんなに必死になれるのか…

彼女を思う気持ちが

歩みを止めなかった。



そして、夕日が沈みかけた頃






一人うずくまる彼女の後ろ姿を見つけた。



そっと近づく距離、




その時だった。




「拓君…」






彼女が俺の名前を呼んだ。






うずくまりながら泣いている彼女は俺に気付いていない。





ふいに自分の名前を呼ばれた事に、ドキドキと高鳴る胸。





そして俺は無意識に彼女を後ろから包んでいた。