なんて声をかけたら良いのか分からなかった。
でも、彼女はそれを求めていないように感じた。
ちょこちょこと歩く彼女はやっぱり子犬のようだった。
今日は彼女の誕生日だった。
カバンの中にあるオレンジジュースを渡した。
なぜだか俺は知っていた。
それが彼女の笑顔を作る大好きな物だと。
そして、初めて見せてくれた笑顔に俺はドキドキしていた。
でも、彼女にとっては最悪の誕生日になっただろう。
俺は不思議に思っていた。
あんなに幸せそうだった彼女がどうして急にこんな目にあったのだろうか…
前の男とは違い
良い噂ばかり耳に入る今の彼氏。
彼女を泣かせるような男ではないはずだ。
まさか…
そんな俺の予想は的中した。

