恋じゃないと願うだけ







春も終わり夏休みに近づいた。






彼女といる所を何度か目撃したその男は

度々違う女を連れて歩いていた。





そんな事にも気付かない様子の彼女は


その男の趣味なのか…

似合わないのに、背伸びして派手な髪に化粧をしていた。



そしていつも笑顔でその男の話をしていた。






バカだな。



なんて思っていた。








夏休みが終わり学校が始まった時の事だった。



彼女から純粋な笑顔が消えた。


笑顔の中に陰が見えた。




あぁ別れたんだと悟った。