恋じゃないと願うだけ







恐る恐る拓君の顔を見上げる。




「おはよ」




あたしの目を見て優しく微笑む拓君。






いつも通りの二人の様子に安心した。


と同時に困惑する自分がいた。









何事もなかったかのように振る舞うエリナ、そして拓君…



でも、昨日あたしが見た事は現実で



いくらエリナや拓君が普通に接してこようと、


傷ついた気持ちは否定出来なかった。





エリナはなんで泣いていたんだろう…



どうして拓君と一緒にいたんだろう…





泣いているエリナを優しく包んでいた拓君。








どうして…なんで…

そんな事ばかりが頭の中を駆け巡る。



心の中がソワソワとした。