恋じゃないと願うだけ








次の日の朝、


「ねぇ、保健室行ったほうがいいんじゃないの?」




「うん…
やばそうだったら行くね」




いち早くあたしの様子に気付いてくれる志穂。

心配する志穂の言葉も遠くで聞こえる感じ。

頭もポーっとする。




何だか今日は体調が良くない。


一年生として過ごせる日々もあとわずか…

そう思って無理矢理学校に来ていた。





「飲み物買ってくる…」




「あたしが行くから

結香は座ってなよ」




「大丈夫だよ

ありがとね」







校舎の外の中庭にある自動販売機。


いつもなら、なんてことない距離なのに、
今日はものすごく遠く感じる。






中庭に着くと、

少し遠くでエリナと話す拓君の姿が見えた。




エリナにはやっぱり笑顔見せるんだな…






トクンッ…




なんだろ…

ソワソワする感情。


キューっとなる心臓。





やっぱり今日はおかしい。


保健室行こうかな…