恋じゃないと願うだけ







泣きながら目の前を走って行く女の子。



少しずつ近づく拓君の足音。




ヤバイ!




こっちくる。


気付かれる前に逃げなきゃ。



そう思って動いた時だった。





「盗み聞きですか?」





えっ!?


ドキドキしながら振り向くも拓君の姿はない。



足音はすぐ近くまで来た。

そして、曲がり角から拓君が現れた。






「えーっと、
バレてた?」




無表情で頷く拓君。