恋じゃないと願うだけ







「結香ちゃん悪い!
先に行ってて

拓探してくるわ‼」




「あっ、うん分かった!

体育館裏片付けてるね」



人目につかないのを良いことに、体育館裏にはゴミが溜まりやすい。




勇樹君が教室を出た後、誰も居ない廊下を見つめる。



いつもだったら廊下を通りすぎるだろう時間に拓君は現れなかった。





どうしたんだろ…



ここ最近は少しづつ拓君とコミュニケーションが取れるようになってきた。


心なしか少し優しくなった気もする。



と言っても、ほとんど無口で相変わらず無表情だし
あたしにはまだ笑顔を見せた事もないが…

無視はされなくなった。