恋じゃないと願うだけ







「拓?」



ビックリしたように拓君を見つめるエリナ。



普段ならエリナには優しい拓君の声も
初めて聞いた冷たい声だった。





「お前なんかあった?」




拓君と毎日のように一緒にいる勇樹君でさえも驚いている様子だった。




「別に…」



それだけ言うと、手に持っているパンをかじり出す。





「ちょっとトイレ」


明らかに不機嫌になったエリナはそれだけ言うと教室から出て行った。